パソコンや音響・映像機器などをディスプレイに接続する規格のひとつ。映像信号のインターフェースに関する規格を策定する標準化団体VESAが2005年5月に発表し、2006年5月に承認された。DVIやVGAなどの既存の規格に代わる規格として注目されている。
DisplayPortでは、最大4本の信号線を用いてそれぞれの信号線でシリアル伝送を行い、信号線1本当たり2.7GHz、全体で10.8GHzの高速転送が可能。コネクタ部はVGAのD-Sub15ピンコネクタやDVIコネクタよりも小型になっている。映像データの他に音声データも伝送することができ、DPCP(DisplayPort Content Protection)と呼ばれるコンテンツの著作権保護のための規格にも対応している。
- 複数のディスプレイを数珠つなぎにし、今までよりも簡単にマルチディスプレイ環境を構築することが出来る。
- PCやセットトップボックスはソース機器、モニタ・プロジェクタなどはシンク機器として定義されている。
- ソース機器の対応次第で、DisplayPort-DVI/DisplayPort-HDMI変換アダプタを利用し、DVI/HDMIシンク機器への接続も可能になり、その逆も可能である。
- 著作権保護技術HDCPに対応しており、これを利用した映像信号と音声信号の伝送が可能である。
- 音声伝送に関してはOptionalとして定義されているため、対応している機器とそうでない機器がある。
- 外付けのディスプレイだけではなく、ノートパソコンといった内蔵型ディスプレイの為の伝送技術としての利用も想定している。
- 1.0Mbpsの双方向通信用の外部チャネルラインを持つ。
- 音声は8チャンネルのLPCMやS/PDIFを伝送可能である。
- 規格はパソコン関連メーカー主導で決められている。
- HDMIは多様な特許の使用に対してライセンス料が発生するが、DisplayPortは送受信コンポーネント技術及びHDCPの著作権保護技術に対してのライセンス料およびロイヤリティを除けば無料で使用できる。
- 今後登場が想定されているDisplayPort Version 2.0では伝送速度の倍速化が予定されている。
