指数表現によって可能な十分に広い絶対値の範囲内において、仮数部の桁数に依って常に一定の範囲内の相対誤差で任意の実数を近似できるという特性がある。そのため、極端な数を扱う分野(科学計算など)で多く用いられている。また、プログラミング言語のほとんどが対応しているということもあり、小数の表現方法としては最も普及している。
整数演算と同じ操作で処理が済む固定小数点と違い、通常の整数演算命令を使って実装すると多くの命令と、時間が必要になる。処理の軽減のため、演算にはハードウェアで実装したFPUなどのコプロセッサを用い、現在のマイクロプロセッサなどの多くでは内蔵されていることが多い。
映像編集ソフトにおいては、 高速で作業可能な8ビットモードに対して高い精度の高品質作業が可能な32ビット浮動小数点モードなどがあり、用途により使い分けられる。